寝室の上がトイレになっているようだとうるさくてよろしくない

不動産物件を探していてどういうところをチェックするべきなのか

寝室の上がトイレになっているというのはいただけない。できるなら購入を差し控えたほうが無難だが、どうしても欲しいということなら、遮音対策がしっかり行われているかどうかを慎重に調べるようにしたい。もうひとつ、意外に見過ごしがちなのが、住戸内の間仕切り壁の遮音性能だ。同居しているのが親兄弟だからといってもプライバシーは守られなければならない。間仕切り壁にはプラスターボードが使用されている。

一般的なファミリータイプのマンションでは大半が、①厚さ九・五ミリのシングル張り、②一二・五ミリのシングル張り、③九・五ミリのダブル張り(二枚重ね)の三タイプのいずれかが設置されているはずだ。遮音対策に配慮している分譲会社なら九・五ミリのダブル張りとしている。九・五ミリのシングル張りはお勧めできない。また、天井が二重になっている場合は、間仕切り壁がコンクリート・スラブまで届いていないと意味がない。二重天井の下の部分までだと、音がスラブと天井表面との間の空洞を抜けてほかの部屋に伝わってしまうからだ。

間仕切り壁が下のスラブ(床)から上のスラブ(天井)まで貫通しているものを、業界用語で「スラブ拍スラブ」と呼んでいる。住戸内の間仕切り壁まで考慮してマンションを選ぶ購入者はまだまだ少ない。そのうえ、仮に関心があってもモデルルームなどで見るぶんには、プラスターボードがシングル張りであれダブル張りであれ表面上は同じなので、分譲会社にするとコストダウンをはかりやすい部分である。プラスターボードの厚さや設置方法をチェックするだけでも、分譲会社の企業姿勢をある程度判断できるのである。


施工会社や建設会社を信頼するほかないということになる。施工現場では状況によって変更を余儀なくされるのが一般的であり、建築計画の初期段階で作成された図面どおりになるほうが珍しい。そのため施工会社では建物が完成したときに竣工図面を作成し直して、「この建物は竣工図面どおりに施工しています」との趣旨で施主(分譲会社)に渡すのである。

ところが、マンションの劣化診断を行っている建築士によると、竣工図面と完成した建物が異なることがあるという。その建築士のもとに、ある管理組合から「入居して一年目に雨漏りがして困っている」との相談が持ち込まれたときのことだ。現地に出向いてさっそく屋上に上がり、防水層の目視調査をはじめたところ、漏水が起こりやすい収縮目地の防水処理がしてないばかりか、施工時に使用した型枠がそのまま残されている箇所があるなど、ずさんな施工が至る所で発見された。

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